NYからフィラデルフィアへ日帰り独り旅


フィラデルフィア美術館で開催中の Ink and Gold Art of the Kano 狩野派美術の展示を観に行って来た。なんと、フィラデルフィアに行くのは18年ぶり、3回目。この美術館は2度目。

電車の旅、NYペンステーションからAmtrackに乗って。電車は朝9時台は3種類あり、一番安い電車、片道54ドルを選ぶ。ニュージャージー州のヌワーク、トレントンという駅に止まり、1時間20分でペンシルバニア州フィラデルフィア30丁目駅に着く。そこからタクシーで美術館に。チップ込みで10ドル。

展示は、日本全国のいろいろな美術館(出光美術館国立美術館、、、)からの借入の作品群、狩野派の祖、狩野正信の掛け軸から始まり、狩野永徳の唐獅子図屏風、狩野探幽の図録(スケッチブック)などへと。展示の終わりのセクションには、アメリカ人のコレクターからこの美術館に寄贈されたという狩野芳崖や橋本雅邦の作品まで。日本でもこれほどの展示はなかなかできないだろうと思われる。

中でも、一番美しいと感動したのが、狩野探幽作の源氏物語図屏風。写真は撮れないので、購入したカタログから。でも、このカタログには、私がすごい!って思った表装の写真は載っていなかったし、文章は全て英語なので、未だ読んでいないけど、おそらく触れていないだろう。徳川の家紋、三つ葉葵と桃が刺繍された素晴らしい切を使用していたこの屏風、Museum of the Imperial Colletion, Tokyo (三の丸尚蔵館)から。

それと、狩野探幽の写生図録は、筆でよくこんな細い線が描けるものだと!


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狩野常信作の波濤水禽図屏風は、後の琳派の作家や現代の作家達に、水や波、岩の表現で、かなりの影響を与えたのではと、時間をかけて見入った作品。

他に近代の狩野派狩野芳崖

龍の絵もすばらしかったし、
橋本雅邦の大きな掛け軸、

2匹の猿が奥行きのある自然の風景の中に溶け込んでいて、ダイナミックで素晴らしかった。

35ドルでカタログを購入したら、セザンヌの絵がデザインされた紙袋に入れてくれた。そういえば、前に来たのも、大きなセザンヌ展の時だった。

常設展で、セザンヌ、モネ、マネなどの絵を観て、全部で3時間程を美術館で過ごし、再び駅へ。


その前に、記念写真を。

タッタッター!って、映画ロッキーのテーマ曲が聞こえてきそうな?ロッキーの銅像。この 美術館前の階段は、映画で世界的に有名になったんだよね。
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お花や緑も美しく、良いお天気で、よかった〜。

フィラデルフィアの駅って、NYペンステーションに比べると、落ち着いていて、品があって綺麗。フードコートで、ハンバーガーを買ったのだけど、店員さんも明るくて感じ良くて、癒された〜。って、NYって、なんか、"ゆとり"が無い所だなって、最近、つくづく思うので。

私が、アメリカ国内を独りで旅するなど、滅多にないこと。少し緊張したけれど、楽しかった。