香道を初体験

NYには、日本クラブというカルチャーセンター(日本文化の紹介をしたり、在住日本人が学べる場所)がある。
今日は、そこで、香道志野流の若宗匠を迎えての1日講座が開催されたので、出席してみた。1時間、香道について、歴史などのわかり易い説明をしていただき、その後の1時間、座敷に移って、組香(香を聞き、名前をあてるゲーム)を体験。

香道は、室町時代に誕生し、志野流は、父子相伝で500年の歴史があるそう。香木は、大変貴重な物で、東南アジアのジャングルで採掘されるとかで、何百年、何千年の時を経て、自然の作り出す物だから、ますます、貴重、希少価値の高まる物になっているんだそう。近年は、中近東のオイルマネーを持つ人達が、買いあさるようなことも起きているんだとか。。。そして、無駄な使い方をされることもあるのだとか。。。興味深いお話を聞けた。

体験した組香は、まず、3種の香(10種で行ったりもするんだとか)を順番に聞き(匂いを嗅ぐことを香道では、聞くという)、席の者全員が聞いた後、1種聞いていない香を加えて、ゲームを始め、また全員が4種類を聞く。この時の香の順番は、予めシャッフルされているので、聞いた香の名前を順番で当てていくという優雅なゲーム。

今日の香には、松島、厳島、橋立と名がついていて、加えられた香は、舟という名で呼ばれる。舟で名所を旅するという設定なんだね。

香りを口で説明するのは、難しい。最初に聞いた3種の違いは、よくわかったんだけど、、、なぜか、ゲームが始まった(ゲームの始まりを”出航”と呼んでいた)途端、3種類のどれなのかわからなくなってしまい、それが、”舟”という新しい(聞いていない)香なのかどうかも、自信が持てない。

結局、このゲーム、最初が”舟”だった。私は、4つの香の4番目に聞いた”橋立”しか当てることができなかった。

香りの感覚、臭覚には、けっこう自信があったのになぁ〜。
集中力、記憶力も必要なんだと実感。

受講料30ドルで、若宗匠の講義だなんて、NYに居ればこその、良い体験をさせていただきました。


しかし、疲れた〜。時差ボケに加えて、昨夜の雪で、道路が歩きにくくなってるし、、、帰りに、ル・パンで、ソイ・ラテを。

ちなみに、香道って、茶道に似てるなぁって感じたんだけど、香道の方が歴史が古くて、茶道に影響を与えたんだって。